吹いてくる風に乗る

グライダー

写真はびわ湖を眺めていたら偶然に飛んでいたパラグライダーです。

湖を横断して陸の上をぐるりと回ってまた元の方向へ飛んで行きました。

パラグライダーは行き先をちゃんと設定して動いているのでしょうが

人が生きていくのはこんな感じで吹いてくる風に乗っていくものだろうなぁと

そんな事を思ったのでした。

先日の花火大会へ行った時の投稿では、ここに住んでいて良かったと書いておりましたが

ずっとここに住み続けるのかどうかは私にはわからないのです。

今は縁があってこの場所にいて、その恩恵を存分に受け取り感謝して幸福に暮らしていますが

しがみつこうとは思っていない。

どんなに素晴らしいものも、いつかは終わるものですし、

終わると感じた時に自らが動かないで執着し続けるのはとても危険な事です。

つい最近読んだ本「アートを生きる」の中で、著者の南條史生氏が、大学を出て就職した銀行を一年で辞めてアートの世界に道を変えたという事を語られていました。(この本については語りたいことがいっぱいあります。またの機会に)

今でこそ銀行や大企業にいれば安泰という考え方こそは危険、というのは常識になっていますが、その時代にこの選択が出来たのは凄いなぁ、と感心したのです。

自らの内に吹いていた風を無視せずにそれに従ったという事なのでしょう。

生きているとその時々に色々な風が吹いてきます。

冷たい暴風に吹かれ続けて、やっと見つけた楽園だと思ったところが、実はそうではなくて心身を病むことになったり。

もう永遠に自分に風など吹いてこないと思い決めて、内側を殺すようにして生きていたら、突然思いもかけない風が吹いてきて、そこから立ち上がって歩き出さなくてはならなくなったり。

どんな風が吹いてきても、それに逆らわずにありがたく乗ってゆけば、今とは違う場所へ行きつけるのでしょう。そこで出来ることをしていたら、また別の風が吹いてくる。

ひと昔まえならば、そんな不安定で危険な生き方は良くないものだ、と言われたところでしょうが、今ではこちらが主流でしょうか。

そのように変わってきた世界を生きていくには、自分の中に軸を持って、自分で動いていく軽やかさがあれば良いのでしょう。

吹いてきた風をキャッチして軽やかに乗ってゆきたいと思います。