祇園祭の巡行に

蟷螂山

酷暑が続いております。ご自愛ください。

祇園祭の前祭 山鉾巡行を見に行ってきました。

染色材料店へ行く用事もあって、ほんの最初の方だけでしたが、十分に楽しみました。

写真は今年の山一番を引き当てた「蟷螂山」です。

(巡行の時に撮った写真はinstagramにアップしています)

屋根にからくりのカマキリが乗っていて、巡行の間、鎌を振り上げたり羽を広げたりするのです。(見物客の中からは「可愛い~♡」と声が上がって大人気でした)

からくり師の方が中に入っておられて動かしているのでしょう。

この酷暑の中、いつも通りのお祭りをする人たちの心意気を感じます。

気温が35℃を超える日に、アスファルトの道を数時間歩く、

山鉾を曳く、狭い空間に大勢の人が入ってお囃子を演奏し続ける、などなど

今年の巡行はとても大変な事だっただろうと思います。

祇園祭をされている人たちは、やらなくてはならないから仕方なくやっているのでしょうか。

そういう気配はあまり感じられませんでした。

汗だくだくでも、年に一度のハレの場所を務めている、さっぱりとした誇りを楽しんでおられるようでした。

冷静に考えると、お祭りというものは、どれもこれも、とんでもないことをやっているのです。

何千万円もするような豪華で貴重な品物を鉾や山に飾り立てて、動かすのはとても無理そうなものに車輪をつけてごろごろと町中を動かす。雨が降ってもそれをする。他にも、山車を猛スピードで町中を引き回してみたり(そして家を壊したり)、山の上から大きな木を落として上に乗ったり(そして怪我人を出したり)。

「なにをアホなことやってんねん」と言われそうなことを、しかもお金になるのでもないことを、全力でやっているのがお祭りというものなのです。(決してディスっているのではありません。大絶賛しております。)

どれも「これをやって何になるのだ?」という”常識”からの問いかけを無力にさせる迫力があります。

”常識”からの問いかけは、一見まともで建設的に見えるのですが、時に人の足を無理やり止めさせて縛り付ける事があります。縛り付けられた足は歩むことを恐れるようになり、他の足をも止めさせようとし始めます。

自分の足も他の足も、縛り付ける必要など何処にもないのです。

何かをやろうとする時に、どこかから「それをやって何になる?」という問いかけが聞こえてきたら、「やりたいからやるんでっせ~」と笑って歩んで行けば良いのです。

”常識からの問いかけ”は蟷螂山のカマキリが鎌でふり祓っておくから、やりたい事を全力で楽しくおやりなさい、そう祇園祭の神様がおっしゃったようでした。

蟷螂山のカマキリ