篠田桃紅展を見て来ました

篠田桃紅展

香雪美術館で開催中の「106歳を生きる 篠田桃紅 とどめ得ぬもの 墨のいろ 心のかたち」を見て来ました。
http://www.kosetsu-museum.or.jp/mikage/exhibition/
篠田桃紅さんを知ったのは6年ほど前だったと思います。
かっこいい生き方、鋭い作品、鋭い言葉、そしてふわりと着た着物姿。
全てに魅了されました。
同じくかっこよくて大好きな打楽器奏者 加藤訓子さんのリサイタルが岐阜現代美術館で開催される情報を見かけて、その美術館の事を調べたら、篠田桃紅さんの作品を展示している美術館だったりして、好きな事はつながっているのを実感したものでした。(そのリサイタルはクローズドだったようで、行けなかったのですが)

篠田桃紅さんについて私が詳しく書いても伝わりませんので、wikipediaやYouTubeの動画を見てください。
特にご自身が語られている言葉が最も伝わります。

桃紅さんの作品は、以前にもデパートの美術画廊で見た事があったのですが、
その時とは比べ物にならないエネルギーを今回見た作品から受けました。
衝撃、という感じです。

私は銀や金やプラチナの色、そして墨の線に魅了されました。
ただ一本の線が、永遠の力を持っているのです。
私の言葉ではとても説明できません。興味がある方は実際にご覧になってください。
(展覧会は10/14まで。その後の巡回はわかりません)

この展覧会では、土日祝日に映画の上映をしています。
信州TVで放映されたドキュメンタリーです。
マスコミ嫌いの桃紅さんのアトリエにカメラが入っている貴重な映像です。
そして、桃紅さんの力強い言葉に揺さぶられます。

書というものが、「お手本を写す」のが当たり前だった時代に、自分のやり方で書いたものを発表した人です。
当時の日本では評価されず、「才気煥発だが根無し草」と評されたのだそうです。
桃紅さんは、「根無し草でなければ才気煥発になどなり得ない」と受け取って(かっこいい!)
自分のやり方を貫き続けました。
その作品が海外で評価され、NYで個展を開き、現在へとつながっています。

まわりがどうあれ、自分のやり方を信念をもって貫く。その生き方です。

上映されていたドキュメンタリーの中ではこう仰っていました。

「孤独は起点となる」

独りの存在であるところに立つ、そこがすべての始まりという事です。
外に基準を求めず、方法も求めず、模倣せず、自分の内側だけを指針に歩いてゆく。
桃紅さんほどの人でなければ出来ない事でしょうか。
そんな事はないと思います。