限りなく深い澄んだ空気<清宮質文展>

大山崎山荘美術館で開催中の展覧会
清宮質文-限りなく深い澄んだ空気 を観て来ました。
素晴らしい体験でした。

清宮質文の作品を初めて知ったのは、美術系大学図書館で働いていた時です。
返却された本の表紙に目が釘付けになり、その場で自分のカードで貸出手続きをしました。
(司書はカウンターの中でこんな事を割とやってます。勉強のうちです)
(以前は司書の仕事をしていました。そのお話はまた別のことで)

木版画だという事なのですが、何か不思議な画面、雰囲気、色。
とにかく惹きつけられて、書架にあるのを見るたびに心がそちらに持っていかれる作家でした。

作品を直に観たいと思いながら、なかなか機会を得られず、今回は大山崎で展覧会との事。
昨年末から始まっていた前期の展示に、やっと行けました。

版画に限らないとは思いますが、作品は直に観る必要があると改めて感じました。
色が印刷やモニタで見るのとは全く違います。
紙の質感、インクの溜まり。実物を観て感じ取れるものがあります。

そして会場に掲げられていた清宮の言葉にシビれました。

例えば
「この現実世界と別のもう一つの世界
 この内面の世界に入り込めなければ、そしてそこに常住出来なければ
 画かきは駄目である」

「あなたはどうして版画を作るのか。
 ●同じ絵が沢山出来るからか
 ●版を用いた絵が面白いからか」

「絵は視覚のみによる詩である」

「汎人間の心に深くうったえる”私のあるもの”を出現させることが出来たら
 私は幸せであり、又、それが唯一の生甲斐でもあるのです」

「私は精神的空間の深く澄んだ空気を作り出したいのだ。
 私の絵の中に。
 そしてその中で呼吸したいのだ。」

「芸術と名付けられたものは、
 息の詰まるようなこの限界からの脱出の要求であったのかと
 改めて思い知らされます。
 
 外の限界を拡げる事は不可能ですが、
 内面の世界を拡げる事は無限に可能です。」

前期は1月26日まで、後期は1月26日から3月8日までです。(展示入れ替えあり)
清宮質文の作品と言葉に出会いに行ってみてください。
損はしないと思います。

※大山崎山荘美術館内にはランチできる所がありません。喫茶のみです。
 最寄り駅前でご飯を食べるか、コンビニなどで食べるものを調達しておいて、
 お庭の途中にある休憩室で食べてから入館されると良いかもしれません。
 (私は毎回ここに引っかかって空腹のまま館内を回りますので・・・)

コメント

  1. […] 白いからか」 ※限りなく深い澄んだ空気<清宮質文展>に引用しました […]

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