大山崎山荘美術館で開催中の
ウィリアム・モリス -デザインの軌跡を観てきました。
(写真は展覧会とは関係なく、摺り染スカーフの柄です)
花の型をデザインするのに、ウィリアム・モリスの作品をたくさん見ているところだったので、展覧会の情報を見かけたときに、行っておこうかなと感じたのです。
お天気の良い日で、大山崎山荘美術館は久しぶりで、あの美しい建物と、そこにぴったりなモリスの作品をゆっくりと2時間以上かけて堪能しました。
「役に立たないものや、美しいと思わないものを、家に置いてはならない。」
モリスの言葉ですが、今のデフレ街道まっしぐらな雰囲気の中で暮らしていると、イタタ・・・と感じずにいられない一撃があります。
つい、100均のものを買って済ませたりする事が多いのです。
ディスカウントな商品にはとても助けて貰っていますし、”役に立つ”ものに違いないのですけれど、誰かの痛みの上に成り立っているものでもありますし、頼り切るのはやっぱりなぁ、と思います。
多くのものが必要ではない、美しいと感じるものをほんの少しだけ持っていれば、人生は豊かなものになるのです。
改めてそう感じました。
展覧会の後、京都でリュートの演奏を聴いたのですが、
そのリュートの歴史についてパンフレットの言葉に
「アーツ・アンド・クラフツ運動」の事が出てきたのです。
古楽器が一度廃れて、その後、アーツ・アンド・クラフツ運動の流れて美しさが見直されて、蘇ってきた、そのような事でした。
リュートを聴いた会場からほど近いところに駒井邸もあって、そちらにも数年ぶりに訪れました。
「美しいもの」に触れてかんがえる一日でした。
大山崎山荘美術館での展覧会は7月16日までです。
https://www.asahibeer-oyamazaki.com/tokubetu/38588/
駒井家住宅
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A7%92%E4%BA%95%E5%AE%B6%E4%BD%8F%E5%AE%85