型染 半幅帯 黒猫

新年の着物はどう着ますか?

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半幅帯・黒猫


新年が近づいてきました。
普段は着物を着ない方でも、この時はせっかくだから着物でお出かけしたいと意欲がわいたりします。
初詣に初売りに、着物でお出かけすると気分も上がります。

そんな時に着物を着る人を襲うのが、「寒さ」です。
着物は襟、身八つ口、裾が開いている衣服ですので、そのままでは体がダイレクトに外気にさらされます。
今の着物ユーザーは、中に発熱下着やレギンスを着たりなどして寒さを防御します。
昔の方々は一体どうやって冬を乗り切っていたのでしょう、ただ我慢していたのかしらと毎年思います。
暖房も今のようには普及していなかったのですし。

毎年あの手この手で寒さ対策をして着物を着る冬ですが、
この年末年始には、もしかすると、ブーツやタートルネックを合わせて着物の弱点を克服し、結ばない帯結びなどでモダンに着物を着てお出かけする方が増えるかもしれません。

この数年で、着物の着方には大革命が起きていると、私は感じています。
先駆者の方たち(主に若い人たち)が、タートルネックを中に着て、ブーツを履き、半幅帯を結ばずくるっと巻いてベルトなどで押さえて、とてもカッコよく着る実践をどんどんSNSなどで発表されました。
その姿は多くの着物ファンの心をつかんで、あっという間に広まりました。
着物に対してはそれぞれに思い入れがあったりしますので、「あんな着方をして・・・」と眉をひそめて見ている人もいるのかもしれません。
私はこの動きには共感しています。

それまでと違う事をすると、はじめは目立ちますし、違和感を感じる事もあったりしますが、それが人に広く受け入れられて続いてゆけば、そのうちに当たり前になってゆきます。
着物の歴史はとても長いのです。その間には色々な変遷があるのです。
今の動きがずっと続くのか、一時的なブームで終わるのかは判りませんが、短い期間で広く受け入れられているのは、そこに「求められるもの」があったからでしょう。
従来の着物の着方だけでは満足できていなかった人たちに歓迎されていて、広まって定着するのならば、これも「着物」として楽しんでゆけば良いのではないかと思います。
従来の着方がなくなってしまうわけでも、否定されているわけでもありません。
襟を抜いて、お太鼓を締めて、白足袋に草履を履く「着物」も変わらず愛されてゆくと思います。

というわけで、私も着物に合わせられるタートルネックとブーツを手に入れたいと密かに思っております。
年末年始は自宅で結ばない帯結びの自主トレを出来ればやりたいです。
この動きを作ってくださった若い方たちに感謝しつつ、年寄りも楽しませて頂きます。

新年の着物はどう着ますか?
自分の着たいように着て楽しみましょう。