私は型染の技法で版画を制作しています。
それを「型染版画」と名乗っています。
型染と何がちがうのか?といいますと、別にちがいません。
きものなどを染める際に使われる型紙と糊と染料や顔料を使って、
自分が描きたい表現したいと思う色と形を作り出します。
ちがいというと、きものは生地に染めるのに対して、型染版画では和紙に染めます。
和紙に糊を置いて色を入れて定着させて水に浸けて糊をおとします。
水に耐えられなければならないので、洋紙では出来ません。
ケント紙など一部いけるものもありますが。
版画というのは「版」を使って同じ絵を何枚も何枚も作れる、というものです。
型を「版」と考えていいんじゃないの、というのが型染版画と名乗るゆえんです。
なまえは別に型染でも型絵染でも型染絵でもいいのですが、
型染版画、が一番しっくりくるのでこの言葉を使っています。