
「かたちをさがす」と題した展覧会をした際の作品についてです。
同じ形を向きを変えたり反転させたりしてつなげていって
別の形が見えたり、何かのイメージが浮かんだりするといい。
そんなことを思って制作した作品群です。
型染の型をつくるときには、かたちとかたちをつなぐ必要があります。
かたち同士がばらばらになってしまっては型にはなりません。
紗を使うことでかたちを独立したものにして型を作ることも出来るのですが
それはどうにも仕方がないときの最終手段にしたいと私は思います。
かたちとかたちをつなげなければならないという制約のなかで生まれてくる
新しいかたちの面白さ美しさを愉しむ。
それが型染の醍醐味ではなかろうかと思うのです。