家と庭と犬とねこ

SURIZOMEブローチ・ねむりねこ

SURIZOMEブローチ・ねむりねこ

猫の日にちなんで、お気に入りの猫の本について。

家と庭と犬とねこ 石井 桃子 https://www.amazon.co.jp/dp/4309021883/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_oAKJAbYNMC9Q8

児童文学者の石井桃子さんが色々なところに書かれた文章をまとめたものです。

河出書房新社からシリーズで発行されているうちの一冊です。このシリーズは装丁も素敵で、手元に持っておきたい大切な本です。

このエッセイ集の中に、石井桃子さんが飼っていた「おキヌさん」という猫についてのエピソードがあります。(「愛情の重さ」p15~)

石井桃子さんが東京で編集者をしていた頃に、お家に野良猫がやってきます。

背中に大きな傷があり、見るからに恐ろしくて、最初は追い払っていたのですが、なりゆきで飼うことになってしまいました。

ただでさえ忙しい仕事の身で、石井桃子さんは、この野良猫の傷を介抱し、猫は石井さんに全幅の信頼を置くようになります。

最初は「キズちゃん」と呼ばれていた猫が、背中の傷が治ってきたので「おキヌさん」と改名した場面には、ふっくらと嬉しくなります。

猫と人とが出会って一緒に暮らすことの豊かさを、ほんの6ページ分の文章で見事に描かれているエッセイです。