型染版画の師

ひつじicon

型染版画という技法はほぼ独学で身につけてきました。

絵をかいて型を作って糊を置いて色を入れて糊を落として出来上がり、

という基本の工程を家族に教わってからは

先人の作家の作品を見て学びました。

勝手に師として学んだのは

まず

人間国宝の芹沢銈介氏。

何しろ人間国宝ですし、美術館だってあります。

作品集も発行されてます。

全集だってあります。(絶版ですけどね)

作品を見て学ぼうと思えばいくらでも学べます。

芹沢氏の作品を数々見ているうちに「つなぎ」の感覚が得られたと思います。

一つの絵として成立させるには、つなぎを絵の一部として昇華させる。

つなぎという制約を逆手にとって型染にしか出来ない表現をする。

そういう感覚を頂けました。

なにしろ偉大です。

その偉大で型染らしい型染の世界から

次の別の世界へと連れて行ってくれたのが

岡村吉右衛門氏。

芹沢氏に比べるとマイナーですが、

染色家、染色研究家として長く活動されていて

染色関連の本の著者として書店でも図書館でも名前を見かける事ができます。

岡村氏の作品は、工芸としての型染に留まらず

ダイナミックで見ているものをわくわくさせたりする力があります。

型染の技法も、型を彫る、という基本はおさえてありつつも

和紙をつなげたり雲母を使ったりと斬新な試みがたくさんされていて

一枚の作品からおおくの事を教えてもらえるのです。

氏の著作からもたくさん勉強をしています。

染色だけではなく、文様や意匠ということについて

また工芸の精神的な基盤のようなことについても

深く掘り下げた著作があります。

今のところ目標となっているのは岡村氏のような作品です。

自分の中身を肥やしていかなくてはなりません。

作品群を一同に見られるところ、というのが残念ながらありません。

鳥取県立博物館にまとまって所蔵されています。

http://digital-museum.pref.tottori.jp/contents/art302_data.asp?acd=00670&anm=%89%AA%91%BA%81%40%8Bg%89E%89q%96%E5